2.麦のお話

2.麦のお話

スコッチウィスキー造りに使用されるのは二条大麦です。しかし、このままではウィスキー造りに必要な糖分が足りません。まずは麦を水に二日ほど漬け込みます。この時使用するのはその蒸留所の仕込み水です。水を吸った麦はやがて芽を出し始めます。この麦を広い倉庫のような部屋一面に均等にばらまきます。そして、高めに温度設定されたこの部屋で発芽を促します。この時均一に芽が出るようにモルトマン達はシャベルのようなもので繰り返し繰り返し、上下を入れ替え均していきます。この作業は季節にもよりますが、一週間から10日ほど続きます。(この作業をフロアモルティングと呼びます。)麦の芽が麦粒の5/8ほどになったところで出来上がりです。(それ以上は逆に糖分が双葉になるために使われてしまうため減少します。)
さて、この麦の発芽をとめるためには乾燥させなければなりません。そこでキルンという部屋に移し(この部屋は床が簀の子状になっています )下から熱を加えます。
この時に使う燃料がピート!です。